Googleがストリートビューカーによって電子メールやパスワードも集めていたことを認める
下記の記事が出ている。
Google says its cars grabbed emails, passwords
REUTERS: Oct 22, 2010
http://www.reuters.com/article/idUSTRE69L4KW20101022
Googleは「過失だ」と主張しているが,4年間も継続して記録を撮り続けている間にそれと気づかないでいるということはあり得ないことなので,通常の裁判官であれば「故意」と推認するところだろう。
そして,もし真実「過失」であったとするならば,4年間も重要な個人データを傍受してしまっており,その記録が蓄積されていたことに気づくことができない程度の能力しかない企業であることを自認することにもなるので,結局,サイバー攻撃がなされたとしても少なくとも4年くらいの間はそのことに気づくことのできない非常に安全性の低い企業であると自認したことにもなる。
Googleが選ぶべき道は一つしかない。
それは,一日でも早く,故意に収集していた事実を認めることだ。
[追記:2010年10月23日23:00]
関連記事を追加する。
Google's Street View Cars Grabbed Private Data.
October 23, 2010
http://blogs.wsj.com/drivers-seat/2010/10/23/googles-street-view-cars-grabbed-private-data/
「ストリートビュー」パスワードまでキャッチ グーグル謝罪
産経ニュース: 2010.10.23
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101023/amr1010230927001-n1.htm
なお,Googleは,これまでの世界各国の警察当局等の取調べに対し,電子メールの本文やパスワードなどを収集・記録したとの疑いについて,明確に否定してきた。今回,電子メールの本文やパスワード等の収集・記録を認めたということは,次のいずれかの可能性を推定させることになる。
1)Googleのこれまでの弁解が嘘であった可能性
2)Googleは自己が収集・記録しているデータを適切に管理する能力のない企業である可能性
[追記:2010年10月26日]
関連記事を追加する。
Privacy body to re-examine Google
BBC: 24 October 2010
http://www.bbc.co.uk/news/technology-11614970
[このブログ内の関連記事]
Googleは,ストリートビューによるWifi通信傍受をやめた後,別の方法でWifi通信傍受を開始した可能性があるとの見解
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/googlewifiwifi-.html
米国:GoogleストリートビューWifi通信傍受によるプライバシー侵害を理由とするクラスアクションの審理
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/googlewifi-26ed.html
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