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2010年10月 5日 (火曜日)

米国:Appleが画面上の写真などをめくるようにして表示する特許を侵害しているとの陪審評決

下記の記事が出ている。

 Apple Fights $625 Million Patent Verdict
 New York Times: October 4, 2010
 http://www.nytimes.com/2010/10/05/technology/05apple.html

この特許は,イェール大学の教授が設立した小さな会社が保有するものなのだが,iPhoneやiPodなどApple社の製品に広範に用いられており,裁判所が陪審の評決を是として最大限に賠償額を認定した場合,史上最高額となるとのことだ。

この特許は,いわゆるサブマリン特許ではないので,もし陪審の評決が正しいとすれば,Apple社の調査不足によるものというしかない。とはいえ,現在,関連特許は数え切れないほど多数存在するので,調査が不可能な状況になっているというべきだろう。このような場合,特許制度は健全に維持されていると評価することが可能なのだろうか?

ちなみに,他の米国企業や日本の企業が提供している製品やアプリケーションの中にもこの特許に抵触するものがかなり多数ある。

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