EU:2005年の枠組み決定を修正し,サイバー攻撃に対応するための新たな指令の提案
情報システムに対する攻撃に対応するため,EU加盟国の関連法制のすり合わせをするための2005年の枠組み決定を修正し,サイバー攻撃に対応するための新たな指令が提案されている。
Proposal for a Directive on attacks against information systems, repealing Framework Decision 2005/222/JHA
Europa: 30/09/2010
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=MEMO/10/463&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
日本は,サイバー犯罪条約への対応だけでもまごつき続けている状態だが,EUの法制は更に先に進んでいるようだ。
なお,単なる対応だけではなく,EUではサイバー犯罪条約成立後にも関連委員会等による調査研究が続行されている。日本では,そのような事後的な調査等について予算措置が講じられることはほとんどない。ここらへんもまた文明の成熟度の相違ということになるのかもしれない。
しょうがないので,日本では,私のような個人が身銭を切って調査研究を続行するしかないということになるのだが,その調査研究結果が日の目を見る可能性はほとんどないし,仮にあるにしても要領の良い連中に成果だけパクられておしまいというのがせいぜいだろうと思う。とことん病んだ国だと思うことが多い。
[関連記事]
Commission proposes new EU cybercrime law
Register: 11 October 2010
http://www.theregister.co.uk/2010/10/11/eu_new_cybercrime_law/
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