中国:携帯電話購入時における購入者の本人確認を強化する見込み
下記の記事が出ている。
China demands ID from all buyers of mobile phone numbers
Guardian: 1 September 2010
http://www.guardian.co.uk/world/2010/sep/01/china-mobile-phone-number-identity
中国政府による監視と言論統制が強化されるのではないかとの批判が高まっているようだ。
ところで,日本では,携帯電話不正利用防止法によって,既に携帯電話利用者の本人確認が義務付けられている。
しかし,日本の場合には,日本政府による監視と言論統制強化という懸念はあまり聞かなかった。
どこに相違点があるのかを検討・考察すれば学問になるだろう。
一般に,学問は,まず差分(difference)を見出し,その差分が生ずる原因を探求・考察するところから始まる。その場合,その差分が誤差の範囲内なのか本質的な相違の表現形の一種なのかを敏感に嗅ぎ分ける嗅覚のようなものが必要となる。そして,学問に限らず,最初の段階において微細な差分の存在を認識できない者は,いかなる職業においても成功することはない。
ただし,その場合においては,安直な理屈で自分を納得させてしまわないことが大事で,徹底的に究明し尽くすこと,そして,社会通念や常識等が正しいという前提では絶対に考えないことが必須の要件となる。
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