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2010年9月24日 (金曜日)

原子力発電所などのインフラをターゲットとするマルウェアが発見

下記の記事が出ている。

 Stuxnet worm 'targeted high-value Iranian assets'
 BBC: 22 September 2010
 http://www.bbc.co.uk/news/technology-11388018

イランで発見されたということなので,すぐに政治的な背景を連想するかもしれないし,実際にそうであるかもしれない。

しかし,大事なことは,イランの原子力発電所を崩壊させたりその支配を奪ったりする能力を有するマルウェアが存在するということは,他の国のインフラを狙った同種のマルウェアが成立可能だということだ。この点を忘れてはならない。

通常の情報セキュリティでもそうなのだが,インフラと関連する情報セキュリティでは,とりわけ国防というものを意識した情報セキュリティの確立・維持に努めなければならない。

何度も繰り返しになって恐縮なのだが,現在の世界では,平時と戦時が常に共存しているということを明確に認識しなければならない。

[関連記事]

 Stuxnet Heralds New Generation of Targeted Attacks
 dark READING: 9 23, 2010
 http://www.darkreading.com/insiderthreat/security/attacks/showArticle.jhtml?articleID=227500592

[追記:2010年9月26日]

関連記事を追加する。

 Stuxnet worm is the 'work of a national government agency'
 Guardian: 24 September 2010
 http://www.guardian.co.uk/technology/2010/sep/24/stuxnet-worm-national-agency

この報道によれば,犯人はイスラエルのハッカーらしいということだ。

なお,本文で引用した記事とほぼ同じ記事の日本語版も出ている。

 工業施設システムをねらうコンピューターウイルス、米当局も調査中
 AFP: 2010年09月25日
 http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2760046/6239315


[追記:2010年9月28日]

関連記事を追加する。

 Iranian nuclear plants likely target of foiled cyber sabotage
 Guardian: 25 September 2010
 http://www.guardian.co.uk/world/2010/sep/25/iran-cyber-hacking-nuclear-plants

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