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2010年9月28日 (火曜日)

米国:大規模なサイバーテロ対策訓練が実施される

電子戦に向けた軍事演習の一種だと理解すべきだろう。下記の記事が出ている。

 米政府、大規模なサイバーテロ対策訓練を実施へ 日本も参加
 AFP: 2010年09月28日
 http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2761921/6257004

なお,日本国憲法の解釈論としては,サイバーテロに対する電子的な対応が「武力の行使」に該当するかというタイプの議論は(理論的には)あり得ると思われる。しかし,これまで誰も議論していない。

普通の解釈では,「武力」とは物理的な力の行使のことを意味するとされているけれども,電子的な現象も電子レベルでは明らかに物理的な力の行使に該当する。

このことは逆に,外国から電子的な力の行使があった場合に,それを戦闘行為として理解すべきかどうかという議論とも直結することになる。

「電子戦」における法律論は,そのように量子力学的なレベルでまで考えなければならないことが多く,人間の普通の五感の作用によって認識・理解できる世界だけを前提した法律論は全く役に立たない。

そして,量子力学のレベルで概念を再構成してくと,これまで常識的に理解されてきた法学上の定義の中のかなりの部分が根幹部分で変更を求められることになるだろうと想像している。

これからの法学者は,そのような意味で,普通の認識のレベルと量子力学的なレベルとを自由自在に行ったり来たりすることができる柔軟な頭脳を求められることになるだろう。

そして,そのような柔軟な思考ができて初めて,私の自論である「戦時と平時とが常に共存する世界」を正しくイメージすることもできるだろうと思っている。

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