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2010年9月 2日 (木曜日)

フランス:ファイルシェアリングを常時監視するためのスパイウェアをPCにインストールすることが政府によって強制される可能性

下記の記事が出ている。

 French authority wants users to install spyware on their computers
 EDRI: 25 August, 2010
 http://www.edri.org/edrigram/number8.16/french-hadopi-spyware-details

フランス政府は,中国のグリーンダムを批判することができなくなったと考える。

しかも,パブリックコメントなしに強行されようとしている点において,極めて非民主的な行為だと考える。この件によって,自由を愛するフランス人がサルコジ大統領に対して批判的になり,サルコジ大統領を失脚させるきっかけとなることは大いにあり得る。

とはいえ,今後,どの国においても公然とスパイウェアのインストールが強制されるようになるだろう。

しかし,民主主義という観点から考えた場合,それは,公平なことなのだろうか?

国民は,監視する側の人間を常時監視することのできる基本的人権(知る権利の一種),そして,何か不正や権力の濫用行為があれば報復することのできる基本的人権(抵抗権)を有するとしなければならない。

なお,このようなソフトウェアのインストールが強制された場合,サーバやPCの機密性は保障されないことになる。統制がシステムの管理者から政府に移るのだ。そして,そのことはパブリッククラウドでも同じだから,すべての利用者が政府の統制に服し,監視されることになる。

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