『ITビジネス法入門』が出版されたのだが・・・
ネット上の販売サイトを見てみたら・・・
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102964308
いろいろとおかしな点があった。[2010年9月13日5:30時点]
タイトル(副題)が間違っている。『ITビジネス法入門‐デジタルネットワーク社会の法と制度』が正しい。
著者名が間違っている。共著なので著者全員の名を表示するのが正しい。
なによりも,「絶版重版未定」となっている。
これはひどすぎるのではないだろうか?
本書の刊行を妨害しようとする勢力が圧力をかけて嫌がらせをしているとは思わないが(←もしそうであるのなら,逆に本書の真価と重要性が検閲によって適正に評価されているということになるので,ありがたい限りなのだが・・・(笑)),普通なら損害賠償ものの重大ミスだろうと思う。損害賠償ではなく謝罪で済ませたいというのであれば,ホームページ上で謝罪の広告を出し,かつ,社長自ら私のところに出向き土下座して謝罪すべきレベルのことだと思う。
[このブログ内の関連記事]
『ITビジネスと法』を刊行
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-f884.html
[追記:2010年9月13日10:00]
10:00現在でも上記の間違いが修正されていない。
本書の企画・編集担当者である藤田氏を通じて2日以上前から問い合わせをしているのだが,今のところ返事がない。
[追記:2010年9月13日12:10]
12:00現在でも上記の間違いが修正されていない。
出版社からは修正の依頼をしてあるということなので,そのうちに修正されるだろうと思う。それにしてもひどいミスだ。
[追記:2010年9月13日16:20]
16:00現在でも上記の間違いが修正されていない。
もしこれがインシデント対応であるとすれば,既に完敗ということになるだろう。もしこれが戦争であるとすれば,既に東京は全滅という結果になっている。こしこれがプログラムのバグや投資システムの入力ミスであるとすれば,既にその会社は倒産を免れない状態になっている。
[追記:2010年9月13日18:05]
18:00現在でも上記の間違いが修正されていない。
[追記:2010年9月14日14:00]
14:00現在でも上記の間違いが修正されていない。
連絡によると,今晩あたりには修正される見込みらしいのだが,どうなるかは分からない。
これだけ長い間,直接に指摘を受けながらも商品の表示が修正できないということは,ネットショップとして致命的なことなのではないだろうか。
[追記:2010年9月14日23:01]
23:00現在でも上記の間違いが修正されていない。
[追記:2010年9月15日07:07]
7:00現在,著者名と出版社名は修正された。しかし,取扱状況欄は,依然として「絶版重版未定」となっており,間違いが修正されていない。絶版になっていない書籍を絶版扱いとして表示することは,名誉毀損を構成する。過失の場合でも損害賠償責任を免れない。
[追記:2010年9月15日14:14]
間違いが全て修正され,正常化していることを確認した。
| 固定リンク
コメント
furunosさん
ありがとうございます。
諸般の事情で出版が大幅に遅れ,しかも,出荷も遅れてしまったことをお詫びします。
全責任は,監修者である私にあります。
Amazonでも販売開始になっていることは確認いたしました。
これでやっと少しだけ肩の荷が下りたような気がします。
しかし,これでおしまいではありません。
今後どうやっていくべきか,いろんなことを考え,悩み,苦しみながらこの仕事を準備してきました。
これまでの人生の中で最も過酷な状況の下での仕事だったかもしれません。
さんざん苦労した分だけ得たものも多いです。
第二段以降をご期待ください。
投稿: 夏井高人 | 2010年9月15日 (水曜日) 16時26分
本日、アマゾンで購入できるようになっていましたので、ご報告します。
http://www.amazon.co.jp/dp/4813239005/
配送は、週末以降になるようです。
届くのが楽しみです。
投稿: furunos | 2010年9月15日 (水曜日) 15時17分
furunosさん
よろしくお願いします。
投稿: 夏井高人 | 2010年9月14日 (火曜日) 22時13分
夏井さん、ご返事ありがとうございます。
私のたわいもない一言に対し、天才〜秀才、そしてその立ち位置までお話頂きありがとうございます。私は天才〜秀才達には遠く及びませんが、何がしかのお手伝いはしていきたいと思っています。
投稿: furunos | 2010年9月14日 (火曜日) 16時00分
furunosさん こんにちは。
才能のある書き手が存在したとしても,その才能を発揮できるチャンスを得られるかどうかは別問題ですから,幸運に恵まれている人かどうかという要素は非常に大きいと思っています。
特に書き手の場合には,自分が興味をもっているテーマじゃないことについてはあまり意欲がわかないのが普通です。
どの方でも,もし自分が興味をもっているテーマについて好きなだけ書いてよいと言われたら,相当違う結果となるのじゃないでしょうか。
ただ,現在の商業出版の世界では,売れるか売れないかだけが問題とされがちなので,なかなか難しい面がありますね。
電子出版は,そうした問題を解決できる一つの方法かもしれません。ただ,電子出版の運営主体も慈善事業でやっているわけじゃなくて営利目的ですから,費用が発生する。それをどのように分担するかということが検討されなければなりません。その意味で,世界の電子出版業界は,まだまだ模索中といったところだろうと考えています。技術だけではビジネスは成立しません。
ところで,世の中には確かに天才というものが存在します。例えば,音楽の世界のヨハン・セバスチャン・バッハがその例だと思っています。バッハは,徹頭徹尾,音楽職人として,発注者の需要に応じて音楽作品を製造し続けただけです。それなのに,彼のどの作品をとっても,とんでもなく優れたものであり,永遠の光を放ち続けています。ミケランジェロなんかも似たような存在かもしれません。こういうタイプの天才はたしかに存在します。
しかし,法の世界の場合,音楽とは異なる要素が多いので,バッハと同じような意味での天才が存在する可能性は極めて低いだろうと思っています。強いて言えば,ヘーゲルをもって法の世界の天才の一人だと考えてよいかもしれないという程度のことでしょう。あとは大半がザコです。
ところで,現在の日本には数え切れなくくらい多数の秀才が存在します。どの方も極めて高い知能を誇り,仕事もりっぱです。しかし,それでも本当の意味での職人と言えるレベルの人を見出すことは極めて困難です。まして天才となると・・・
ちなみに,法の世界の天才はちょっと変わっているかもしれません。どちらかというと数学の世界の天才と似ている可能性が高い。
つまり,秀才にとっては文献をくまなく調べ何百ページにもわたる論証を展開して論文を書くことが大事かもしれませんが,天才にとっては細かな論証などどうでもよいのです。後世にも残るだけの力をもった真に正しい結論をほんの数行で明確にわかりやすく書くことができるかどうかが天才かどうかの分かれ目です。天才自身は何も論証していなくても,その天才の示す理論は後の時代の秀才がちゃんと論証し応用してくれるでしょうから,それでよいのです。たいていの場合,秀才タイプの法学者は単なる講釈師の一種に過ぎません。自分では何も生み出すことができない。
問題は,天才というものはあまりにも優れすぎているために,並の人にとってはその天才のどこが優れているのかを全く理解することができないし,他方で,それを理解することのできる秀才達からは嫉妬による非難と誹謗中傷の集中砲火を浴びてしまうということにあります。そのような秀才達は,天才が示す理論の正しさと価値を正確に理解しています。でも,「自分にはそれを生み出すための能力を神が授けてくれなかった」ということも非常によく理解しています。だから,羨望と嫉妬の念だけが異常に増強されることになる。これは,不幸中の不幸の一つかもしれません。
映画の『アマデウス』は,そのような心理現象を極端にデフォルメして構築された作品だと言えると思います。モーツアルトが神によって祝福された天才の一人であることは疑うべき余地がありません。
以上は,いつの時代でも変わらない普遍の原理の一つだといえるでしょう。
投稿: 夏井高人 | 2010年9月14日 (火曜日) 08時48分
夏井さん、ご返事ありがとうございます。
電子出版については、これから徐々に環境が整い、将来的には夏井さんが悩むことなく電子出版が実現できる状況になることを期待しているところです。私の単なる希望に過ぎない質問にお答え頂きありがとうございました。
執筆能力のお話、よく判ります。私、その昔共著という形で書籍を出させていただいたことがあります。私はもっぱら協力する方でしたが。原稿を書くに当って、内から湧き出るようなパワーが感じられるときは原稿書きが進み手直しも少ないのですが、そうでないときは原稿書きが苦痛でかつ手直しも多いという状況で、プロの書き手には向いていないと痛感した覚えがあります。夏井さんが仰る「書き下ろしで,しかも迅速かつ適切に原稿を執筆する能力を有する人は,本当は極めて少ないです。」とのご指摘は、私の数少ない経験でもそのように思いました。私はダメな部類としてですが。
投稿: furunos | 2010年9月13日 (月曜日) 21時40分
furunosさん
ありがとうございます。
さて,電子出版の件ですが,具体的にはまだそこまで話は進んでおりません。
仮に電子出版するとした場合,どのプラットフォームを選択するかによってだいぶ違ってきてしまいますし,あれやこれやと検討課題が少なくありません。
ところで,今回の本とは無関係ですが,電子出版に関して協力してもらえる出版社があれば,個人で月刊誌的に読み物(日本語及び英語)を提供したいという考えはもっております。
このブログは,要するにブログなので正確性に欠けておりますし,そもそも論文でも何でもありません。いたずら書きやメモに近いものです。
やはり,きちんとしたコンテンツを提供しようとすると,それなりの大きなコストがかかるのでそれをペイするような仕組みが必要ですし,ブログではなく何らかのかたちで書籍のかたちになったものである必要があると考えています。
加えて,共著の場合には,他の原稿や資料等をつかいまわすのではなく完全に書き下ろしで,しかも迅速かつ適切に原稿を執筆する能力を有する人は,本当は極めて少ないです。そういった問題もあります。
というわけで,諸条件が整えば電子出版を開始したいと思ってはいるのですが,現実にはなかなか難しいですね。
投稿: 夏井高人 | 2010年9月13日 (月曜日) 14時58分
夏井さん、度々のご返事ありがとうございます。
今日明日入手しなければ命にかかわるというものではないと私は思っていますので、入手が1〜2週間もっと言えば数ヶ月先になろうと何の問題もありません。ご懸念なきようお願いします。
早く入手して読んでみたいという気持ちはありますが、1人焦っても物事が進むものではないと思いますので、読みたい気持ちは入手できるまで温めておくようにします。
それと話は変わりますが、今回の書籍を電子出版される予定はあるのでしょうか? 必要に応じて何度も読み直す可能性が高いと思っており、手軽に持ち歩ける電子書籍として購入できれば大変ありがたいと思っています。
投稿: furunos | 2010年9月13日 (月曜日) 14時37分
furunosさん
今回の出版はもっと早い時期を予定しておりました。それが諸般の事情で遅れ,更に製本・出版等のプロセスで若干まごついてしまっています。
出版社から連絡を受けていたことに基づいてこのブログでも新刊書刊行に関する記事を書いておりました。しかし,現実にはそのとおりに進行しおりません。それは事実ですので,もしご迷惑をおかけしているとすれば,その責任の一端は私にもあります。お詫びします。
セブンのネット書店についてはちょっとわからないことが多くあります。こちらには何の回答も来ていませんし,また,現時点でまだ誤った記載が修正されていない状態のままです。ただ,その原因等は一切わかりません。
なお,午前までの段階では注文用のカートが表示されておりました。現時点(14:00)ではカートの表示が消えておりますので,目下,書き換え作業中なのかもしれません。
以上の次第ですので,ご指摘のとおり,書店で予約注文するのが一番確実ではないかと思われます。
よろしくお願いします。
投稿: 夏井高人 | 2010年9月13日 (月曜日) 14時07分
夏井さん、早速のご返事ありがとうございます。
販売前の書籍をアマゾンで予約注文することが多いのですが、予約すらできなくてとても驚いています。
また、セブンネットショッピングでも書籍の紹介はあるのですが、購入するための「カートに入れる」ボタンが表示されず購入することはできません。
こういう珍しいこともあるのだなぁと感じているところです。
夏井さんより「ご迷惑をおかけして」と仰って頂く話しではありませんので、恐縮してしまいます。
確実に入手するには、書店に取り寄せをお願いした方が良いのかもしれませんね。
投稿: furunos | 2010年9月13日 (月曜日) 13時45分
furunosさん こんにちは。
Amazonで確認いたしましたが,たしかにヒットいたしません。
推測ですが,取次ぎを経由してからでないとAmazonで販売できないのかもしれません。詳細はわかりません。
今朝Tac出版から届いた連絡によると,倉庫から出荷可能となる時期が更に遅れて今週末になる見込みとのことです。したがいまして,取次ぎを介して書店の店頭に並ぶのは来週早々になる見込みです。Amazonでも同様だろうと推測されます。
ご迷惑をおかけしてまことに申し訳ありませんが,いましばらくお待ちください。
なお,Tac出版のサイトで直接に注文を受けることができるように手配が進んでいるとのことです。
投稿: 夏井高人 | 2010年9月13日 (月曜日) 13時33分
アマゾンで探したのですが見当たりません。アマゾンでは取り扱われないのでしょうか?
投稿: furunos | 2010年9月13日 (月曜日) 13時08分