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2010年9月27日 (月曜日)

スマートGRIDから得られる個人データは誰が管理することになるのか?

下記の記事が出ている。

 Who Will Become the Masters of the 'Smart Grid'?
 New York Times: September 23, 2010
 http://www.nytimes.com/cwire/2010/09/23/23climatewire-who-will-become-the-masters-of-the-smart-grid-4691.html

日本法に即して言えば,複数の電力会社がスマートメーターのネットワークを相互接続した場合,自動的に顧客の電力使用状況に関する情報(個人情報)を相互利用できることになる。この場合,日本国の個人情報保護法に定める共同利用に関する所定の手続が完了した上でその相互利用が実施されなければならない。違法であることを避けるためには,本人識別性のない機械的な符号のみで処理するようなシステムを導入しなければならない。

なお,同様の例は,例えば,JR各社による記名式プリペイドカード情報の相互利用や様々な企業間でのポイントカード情報の相互利用等でもみられることなのだが,これらの場合,どのような対応がなされているのかは曖昧模糊としてよく分からない。

技術的に可能であることは自動的に適法行為になるわけではない。「適法な技術だけが実装・運用可能だ」という思考の順序を間違ってはならない。

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