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2010年9月 9日 (木曜日)

Googleが秋からテレビサービスを開始予定

下記の記事が出ている。

 Google to start TV service in U.S. this autumn
 REUTERS: Sep 7, 2010
 http://www.reuters.com/article/idUSTRE6862HP20100907

今後,世界規模で,テレビ局の大半が消滅し,IT企業が番組制作会社と契約して番組コンテンツをネットで提供するようなかたちにどんどん移行することになるだろう。

現在,放送番組の大半は,テレビ局から番組制作会社に外注されており,番組の放送それ自体も業務委託されいることから,テレビ局という組織それ自体が存在する必要性を失ってしまっている。現実に,テレビ局の従業員が賃上げ交渉等のために全面ストライキに入っていても,何ら支障なく平常どおりテレビ放送が継続されている。つまり,これらの従業員はテレビ放送のために存在しなくてもよい存在になってしまっている。

IT企業が同じコンテンツを同じ制作費で外注し,放送のためのコスト(人件費,役員報酬を含む。)なしでネット上で提供した場合,利益率ははるかに高い。また,どの番組のどの宣伝広告が視聴者に受け入れられたのかを双方向・リアルタイムで把握することができるから商業宣伝広告のスポンサーにとっても非常に大きな魅力があるだろう。地上波デジタル放送を含め,テレビ局による放送には,そのようなメリットがほとんどない。

結局,ビジネスモデルによる比較というレベルで考えてみると,IT企業による番組配信(Web上のコンテンツ提供)のほうがテレビ局による番組配信(放送)よりも圧倒的に有利と思われる。

なお,番組制作会社は,制作する番組が1回限りで終わるものではなく,オンデマンドで配信され,デジタルコンテンツとして再利用されることを意識した番組を制作できる能力が求められるようになるだろうし,その能力がない企業は埋没していくことになるだろう。

少なくとも,しょうもないタレントが出演するだけでだらだらと時間が過ぎていくような意味のないコンテンツは,誰にも受け入れられなくなるだろう。

また,テレビドラマというカテゴリが消滅し,よりWeb配信に適したかたちでの映像コンテンツへと移行することになるだろう。それは,「毎週*曜日*時から」というしばりによって視聴者を拘束することができなくなるからだ。


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 AppleがWebとテレビ受像機とを結ぶ安価な装置の販売を開始
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/applewebterebi-.html

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