VerizonとGoogleによる帯域制限等についての提案に抗議するため,デモ隊が押しかける
下記の記事が出ている。
Protesters denounce Google plan for 'two-tier internet'
BBC: 14 August 2010
http://www.bbc.co.uk/news/technology-10961776
一般に,帯域制限は,差別的な取扱いなので,原則として違法行為であることは全く異論がない。
問題は,どのような要件が充足されれば,適法行為としての正当化事由があると言えるかという点にある。正当防衛や緊急避難が成立する場合にはあまり異論はないだろう。例えば,大規模災害時に重要通信を確保するために帯域制限がなされるような場合がその例だ。
しかし,正当業務行為として違法性阻却が認められる場合の要件について,それぞれの立場の対立があるので,意見が一致しないのだ。
先日,GoogleとVerizonがこの帯域制限を含む提案をした。この提案は,各方面から冷淡に扱われている。単に冷淡に扱われているだけではなく,抗議のデモが発生したようだ。デフォルトどおり,平等権を侵害するというのがデモ参加者の主張だ。
GoogleとVerizonは違法性阻却事由の存在を主張・証明しなければならない。
[このブログ内の関連記事]
VerizonとGoogleがインターネット通信における帯域制限等について提案
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/verizongoogle-7.html
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