病院における投薬過誤を防止するためのロボットとRFIDタグの応用例
下記の記事が出ている。
Hospital Robot Tracks Controlled Substances, High-Value Meds
RFID Journal: Aug. 23, 2010
http://www.rfidjournal.com/article/articleview/7825/1/1/
運搬される医薬品等に正確にRFIDタグが付されている場合には,一定の効用を発揮することができるだろう。問題は,タグを付けるという面倒な作業を誰が担当するかだ。
また,ロボットや処方箋データの管理システムがハックされると,簡単に患者を殺害することが可能となる。なにしろ,医薬品にはタグが付されているので,人間を殺すことのできる能力を持った薬剤をデータベースで調べ,その物理的な保管場所をRFIDタグで探知し,それをロボットで運搬させることが可能となるからだ。
もし,このようなシステムがパブリッククラウドサービスとして提供され,複数の病院が利用しているような場合,その利用者である複数の病院に入院中の患者等を一斉に皆殺しにしてしまうような攻撃が,(あくまでも机上の理屈としては)可能となるだろう。
それゆえ,このようなシステムの利便性を享受するためには,たとえどれだけ多額のコストが発生したとしても,完璧に近いセキュリティシステムを構築しておく必要がある。
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