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2010年8月24日 (火曜日)

驚きのアクセス数

昨日,下記の記事をアップした。

 SPYSEEは違法サイト
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/spysee-035e.html

すると,たちまちアクセス数が増加し,昨日中は,この記事だけで1,838回のアクセス,ブログ全体としては4,380回のアクセスとなった。普段はブログ全体で1日平均1,000回前後のアクセス数なので驚きのアクセス数といえる。

当たり前のことしか書いておらず,まともな法律家であれば必ず同じ結論に達するはずなのだが(←異なる結論に達する場合には,まともな法律家ではないかもしれないということを示すリトマス紙のようなものだ。),おそらく世間の俗説的な法律解釈とは異なっていたからだろう。

このブログでは,様々なビジネスモデルについて,違法であると考えるときには違法であるとの見解を示してきた。

しかし,そのような意見など全く無視してどんどんビジネスを進めてしまう企業等が圧倒的に多い。

せっかく無料で適法性診断をしてあげているようなものなのに,好意を好意として受け止められないところが最初から社会人として何かしら欠損があるのではないかと思う。要するに,まともに思考することができず,思考に基づいて自己を統御する能力に何らかの障害があるということになる。超有名な大企業であってもしばしばそういうことがあるから手がつけられない。

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コメント

迷える法学部生さん

富士山は遠くから見ると美しい山に見えます。

登山口に立つと,周囲の木々しか見えず,どこが頂上なのかぜんぜんわからなくなります。

登る途中には森林になっているところもあり,迷うと死にます。

また,登る途中には砂礫になっているところもあり,転げ落ちたり落石に当たったりすると死にます。

そして,基本的に体力を十分に蓄え訓練を積んでいない場合には,頂上近くまでたどりつけても酸欠になったり高山病になったりして死にます。

頂上にたどりつけても,それはゴールではありません。長い人生の中のほんの一瞬の一こまに過ぎません。

司法試験は,それ自体がゴールなのではなく,法律家として最低限の素養を有しているかどうかを試すための仕組みの一つです。それは,ゴールなのではなく,スタート地点です。そこにたどりつかないと法律家としての人生を歩むことができないという制度になっているからです。

ご自身で,どんな法律家になりたいかをイメージしてください。

もしそれが弁護士である場合,一般市民の立場にたって,どのような弁護士が望ましいのかをイメージしてください。

理想の弁護士にとって必要な素養は,司法試験程度の知識だけでは到底不足していることをすぐにご理解いただけると思います。

そのように本来必要なレベルを想定し,可能な限り高い水準で合格することを目指せば,おのずと司法試験が求めているものも見えてくるだろうと思います。

大は小を兼ねますが,小が大を兼ねることはありません。

頑張ってください。

投稿: 夏井高人 | 2010年8月24日 (火曜日) 23時39分

大変迅速な回答ありがとうございます。


大変参考になる文章でした。


司法試験を目指していますと、何だか視野狭窄に罹っているんじゃないか、試験委員は何を考えてるんだとか、疑心暗鬼に陥ってしまいます。


コピペして胸に刻ませていただきます。

本当にありがとうございました:-)

投稿: 迷える法学部生 | 2010年8月24日 (火曜日) 22時44分

迷える法学部生さん こんにちは

匿名でのコメントに対しては返答しないことにしているのですが,特に御返事を差し上げることにします。

①全部暗記しています。情報管理のためのツール等は一切ありません。記事を1本書くのに要する時間は概ね3分~5分です。あくまでも趣味または仕事の合間の息抜きとしてこのブログ記事を書いています。
②出題者が何を求めているのかを理解し,それに答えるだけです。試験とはすべからくそのようなものです。ご自身の立場でものごとを考えるのではなく,出題者の立場で考えてみればものごとが別世界のように見えてくるだろうと思います。
③分かりません。おそらく,皆さん必死になって理解しようとしているのだと想像します。試験ですので暗記の部分はもちろんありますが,暗記だけでは絶対に合格しない試験だということを皆さんよく理解されているようです。

なお,参考のために。

理解は,普通の人の水準の理解で十分だと思います。白いものを白いものと認識し,黒いものを黒いものと認識するだけです。ビジネスの世界では逆に反対のことを言って嘘をつかないと商売が成立しないことがありますが,法の世界は違います。問題は,プロの法律家としては,法というツールを十分に使いこなせないといけないということです。素人であれば使いこなせなくても当然です。しかし,プロである以上,そういうわけにはいかないのです。参考にしてみてください。

投稿: 夏井高人 | 2010年8月24日 (火曜日) 22時23分

こんばんわ。いつも楽しく読んでおります。スパイシーについては、私もそう思います。spyですしね。


恐れ多くも、少し長い質問をさせていただきます。

私は、大学1年生の頃から、司法試験を目指して、予備校等に高い授業料を払い、いわゆる論証集・模範答案等を、時には写経・読経しながら暗記・理解しようと、頑張ってきました。


しかし、去る五月、不合格となりました。


落ちた後は何だかスッキリしたようにも思うのですが、悔しいです。そこで、ご質問があります。
①先生は大量の情報を扱っていますが、その管理・運用や理解・暗記を、どのようにして行っていますか?やはりコンピューターがメインなのでしょうか?

②司法試験を受験するにあたって、非常に多くの人が受験します。そのためか、みんなが書くところは書かなきゃ、っと思い、大学で買った基本書よりも受験参考書等を頼ってしまいます。
そこで質問です。そんなとき、基本書を信じるべきなんでしょうか?また、基礎的な読解力がないんじゃないかと思ったりするのですが、先生は読書をどの位なさいましたか。
③先生は明治大学法科大学院で教えておられますが、学生を見ていて私のように暗記しようとしてるんじゃないか、と思われる学生はどの位いらっしゃいますでしょうか?


変な質問ばかり致しましたが、何卒お教えください。稚拙な文、失礼いたしました。

投稿: 迷える法学部生 | 2010年8月24日 (火曜日) 21時57分

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