Webアプリはニュースジャーナリズムを救うのか,消滅させるのか?
下記の記事が出ている。
Can apps save news journalism?
Guardian: 23 August, 2010
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2010/aug/23/can-apps-save-news-journalism
おそらく,伝統的な意味での新聞社というものはなくなってしまうだろう。
それに代わって,コンテンツを提供するIT企業及びその企業と契約して行動・執筆する個人記者(プロ,セミプロ,アマチュア)という仕組みになるのではないかと思う。
長きにわたり,新聞社が思想統制のための道具として機能してきたことは否定しようがない。また,その正当性の有無はともかく,有名な新聞社の一記者等が世論を動かすような機能を果たしてきたことも否定しようがない。
いま否定されようとしているのは,おそらく,そのような見えない権威(権力)の維持ではないかと思う。
問題は,金のために尻尾をふるネットジャーナリストが増えるのではないかということにある。しかし,それは,どのような社会システムの中においても多かれ少なかれ存在するものであるし,新聞社であれば防止できるというようなものではないことも自明に属する。
今後は,意見それ自体の説得性によって個人が評価される時代になるだろう。
ただし,その評価が収入に結びつくかどうかは別問題だ。
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