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2010年8月 7日 (土曜日)

韓国:パブリッククラウドビジネスが加熱

売り込み合戦の様相を示しているらしい。下記の記事が出ている。

 Competition heats up in cloud computing field
 Korean Herald: 2010-08-05
 http://www.koreaherald.com/national/Detail.jsp?newsMLId=20100805000836

一般に,韓国人の国民性として「何か新しいものに飛びつきやすい」または「世界最先端であることを望む」といった傾向があるのに対し,日本人の国民性として「石橋を叩いて渡る」または「臨機応変な対応ができない」といった傾向があるとされているようだ。

ただし,この見解は,某学者(韓国人・複数)が述べていたものであり,私の見解ではないし,それが本当かどうかも全く知らない。何しろ私は韓国人ではないし,韓国で生活したこともないからだ。ただ,日本の組織においては一般に組織としての意思決定が遅いということだけは事実だろうと思う。

さて,韓国では「最先端」を目指しているのかどうかは知らないけれど,複数のニュースソースによってパブリッククラウドの導入の機運が盛り上がっていることは確かなようだ。その一方で,どういうわけか情報セキュリティ上及びプライバシー保護上の懸念のような声はほとんど聞こえてこない。もしかすると,報道統制がなされているのかもしれない。

どちらにしても,韓国では,日本よりも早くパブリッククラウドの導入が進むのは間違いないだろうと思われる。それと同時に,懸念されている情報セキュリティ上及びプライバシー保護上の問題が生ずるのも先になるだろうと一応推定することができる。

反面教師として見習うべきこともあるだろうから,ここは日和見でいくのが一番正しい態度ではないかと思う。

ちなみに,クラウドではないが,SQLサーバの普及という点でも韓国のほうが先行していたといえるだろうと思われる。ところが,韓国では,SQLサーバの脆弱性をついた攻撃を集中的に受けてしまったという歴史的事実がある。

現在,日本で導入・運用されているSQLサーバの多くは,そのような事例を参考に改良されたものだと一般に説明されている。ただし,それが事実であるかどうかは知らない。

おそらく,日韓とも,ちゃんとやっている企業はちゃんとやっており,駄目なところはやっぱり駄目なのだろうと思う。

もし選択するならちゃんとやっている企業を選択すべきことは言うまでもない。

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