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2010年8月25日 (水曜日)

司法研修所の卒業試験合格率が過去最低だったようだ

下記の記事が出ている。

 司法修習8人に1人落第 7月の卒業試験で過去最低
 産経ニュース: 2010.8.24
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100824/trl1008242159007-n1.htm

このような現象について様々な評論がある。

私は,「受験者が何を求めていたのか?」が一つの要因としてあり得るのではないかと考えている。

つまり,司法試験合格のみを目的として受験勉強をしている者は,それが最終ゴールなので,その先がない。

しかし,司法試験は,法曹(実務法律家)となるために通らなければならない関門の中の一つに過ぎず,決してゴールではあり得ない。その先のことを考えている者であれば,その先の世界で生きていける水準の力をつけること(=上位の成績で合格すること)を狙って勉強しているだろうし,そのような者についてはほとんど問題もないのではないかと考えている。

単に司法試験合格だけを目指している場合,最低点でも合格すればそれで目的を達したことにはなる。しかし,それでおしまいだ。

理想的には,どんなに難しい試験であるとしても,満点者が続出し,満点者が何人いても全員合格とし,満点よりも1点でも欠けたら不合格とするというような状態が望ましい。

そのような万能人に近い優れた人材であれば,裁判官,検察官,弁護士,大学教授などのどの職についても即戦力として活躍することができるだろう。

要するに,司法試験の受験者は,常に満点を獲得することを目指すべきだ。ギリギリで合格という線を狙っていたのではその先がない。

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