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2010年8月20日 (金曜日)

セキュリティ機能をマイクロチップの中に組み込むために,IndelがMaAfeeからセキュリティ技術を買収

下記の記事が出ている。

 Intel in $7.68bn McAfee takeover
 BBC: 19 August 2010
 http://www.bbc.co.uk/news/business-11025866

今後は,このような形でのチップ化されたセキュリティの確保が主流になっていくのではないかと思われる。

なお,この記事によれば,セキュリティ機能を組み込んだチップの権利関係については,IndelとMaAfeeが共有するようなかたちになるらしい。そのために,企業としての合併等があるのかどうかは不明。

普通のPCの利用者がセキュリティソフトをPCにインストールし,そのソフトの更新をするだけでも面倒だと感ずることが多いくらいだから,スマートフォンの利用者がセキュリティ確保のために費用を支出し,手間をかけることを期待することはほとんど無理だ。なにせスマートフォンのことを携帯電話の一種だと思っている。

しかし,スマートフォンは小型のPCなので,もしスマートフォンのセキュリティが確保されなければ,ネット全体の中では,スマートフォンが巨大なセキュリティホールになってしまう可能性が非常に高い。最悪の場合には,スマートフォンの利用を禁止しなければならないような事態に陥ることだろう。

この問題を少しでも解消するためには,セキュリティ機能を最初からチップに組み込み,スマートフォンの利用者が何もしなくても一定程度のセキュリティが確保されるようにするしかないだろうと思われる。

ただ,この場合でもセキュリティの状態を最新に保つためにアップデートが必要になるだろうが,それは常に利用者が気づかない間にバックグラウンドで実行されることになるだろうし,その料金が何らかのかたちで課金されることになるだろう。この場合,ある種のバックドアのようなものが常に存在していることにもなるので,その点をどう考えるかが問題になりそうだ。また,課金について利用者が明確に認識できるようになっていなければ法律上の問題が発生することもまた言うまでもない。

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