« 携帯カメラの機能が向上すると,携帯カメラで撮った写真を利用できなくなる | トップページ | 特許庁:産業財産権の現状と課題~125周年を迎えた産業財産権制度~〈特許行政年次報告書2010年版〉 »

2010年8月 1日 (日曜日)

Google ストリートビューとの関連で,児童の保護のため,オプトインを原則とすべしとの意見

下記の記事が出ている。

 Street view could put kids in harms way
 Daily Caller: 07/30/2010
 http://dailycaller.com/2010/07/30/street-view-could-put-kids-in-harms-way/

日本では,なかなか承認されにくい見解かもしれない。

なにしろ,日本の個人情報保護法では,幾つかの例外的場合を除き,オプトインではなくオプトアウトを原則としているからだ。しかも,公道での肖像について,個人情報としての保護がどこまで及ぶのかについては議論が多い。

ただし,ある条件を前提にすれば,ある解釈論が成立可能ではないかと思っている(←詳細は省略)。

とはいえ,通説は否定的だろうと思う。

(余談)

画像の自動処理技術の進歩が著しいので,カメラやモニタで撮影した画像の中から人間と思われる要素だけを自動判別し,それを自動的に消去し,完全に無人の街として自動生成した画像だけを記録・保存・提供するといったサービスを構築することは比較的容易なことではないかと思われる。

現時点では,人間の要素に注目し,背景の中から自動的に識別された人物部分だけを際立たせるために技術開発が進められることが多い。しかし,逆転の発想でもって,人物だけを消去して街路や建物などの無機物だけの画像を自動生成するためのシステムを構築することができるだろう。

一般に,道路状況を知るためだけであれば,通行人や他の車両等が写り込んでいる画像よりも,全くの無人の街路画像のほうが明らかに有用性が高い。

このことは,ストリートビューだけではなく,他の類似サービス全部についても言えることだろうと思う。

|

« 携帯カメラの機能が向上すると,携帯カメラで撮った写真を利用できなくなる | トップページ | 特許庁:産業財産権の現状と課題~125周年を迎えた産業財産権制度~〈特許行政年次報告書2010年版〉 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 携帯カメラの機能が向上すると,携帯カメラで撮った写真を利用できなくなる | トップページ | 特許庁:産業財産権の現状と課題~125周年を迎えた産業財産権制度~〈特許行政年次報告書2010年版〉 »