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2010年8月16日 (月曜日)

BlackBerryの問題は暗号による機密性の確保という手段を反故にしてしまうかもしれない

機密性の高い通信では暗号技術が用いられることが多い。しかし,BlackBerryの事件にみられるように,外国政府によって,国防の目的で暗号文の解読が自由になされるとすれば,暗号化しても意味がないということになる。この問題が米国内で議論されるようになってきたようだ。下記の記事が出ている。

Threats of int'l BlackBerry bans echo US debate
AP: 15 August, 2010
http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5gHgapRjri2CsthvVElZLiCdY2l5wD9HK2IGG0

しかし,米国では,ホームランドセキュリティ法に基づく通信の傍受がなされているわけで,米国だけが国防の利益を独占的に有しているわけではない以上,お互い様という面はある。

いずれにしても,暗号は無意味になってしまった。

今後は,機密性の高い情報については,デジタルデータとして扱わないようにしたほうが良い。

[このブログ内の関連記事]

 Blackberryの問題から考えるパブリッククラウドの統制問題
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/blackberry-2cee.html

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