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2010年8月16日 (月曜日)

産業構造審議会知的財産政策部会第31回特許制度小委員会議事次第・配布資料一覧

特許庁のサイトで,下記の会議資料が公開されている。

 産業構造審議会知的財産政策部会第31回特許制度小委員会議事次第・配布資料一覧
 特許庁: 2010年8月13日
 http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/shiryou/toushin/shingikai/tokkyo_seido_menu.htm

議事内容は,主に特許無効審判に関するもの。

なお,特許の無効に関しては,実は理論的解明があまりなされていない部分がある。このように言っても,特許法の専門家と自称する人々はほとんど理解しようとしなかった。あまりにもひどい傲慢と自己過信だと思っている。

理論的に解明されていることは,実は非常に少ない。

制度を暗記すれば,それだけで理論を極めたと思い込んでいる者がいるとすれば,それは,愚か者である証拠だ。

とはいえ,現実問題として,何か問題があれば,制度をいじってしまえばどうにかなるというのも知的財産権制度一般に通有する基本的傾向だと言えるだろう。たしかに,制度が変われば理論などどうでもよさそうに見える。しかし,実際には,理論の力を借りなければ解決できない事柄について訴訟や紛争が発生する。制度の適用だけで片付く事柄については,最初から紛争にはならないのだ。だから,紛争になりようもないことを上手にこなしていたとしても,それは事務員レベルでの能力を有しているとしか言いようがない。

そして,肝心のところでは何も理論がないことが多々あるため,個々の訴訟事件を担当する裁判官はひどく苦労することにもなる。

結論として,いやしくも研究者をもって自認する者は,覚えさえすれば誰でもできるような仕事をこなすことだけで満足したり,自己過信したりすることがあってはならない。

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