警察庁:捜査手法、取調べの高度化を図るための研究会第5回会議(平成22年6月11日開催)議事要旨
下記の議事要旨が公表されている。
捜査手法、取調べの高度化を図るための研究会第5回会議(平成22年6月11日開催)議事要旨
警察庁: 2010年8月4日
http://www.npa.go.jp/shintyaku/keiki/gijiyoushi_20100611.pdf
読んでみると,完全に意識がすれ違っている部分が多いと思われる。
海外における可視化の実例については,理解できなければ1年くらい出張・出向し,捜査実務を実体験してみると良いのではないかと思う。
また,捜査官でな委員は,転職し,捜査官としての実体験を積み重ねた上で,それでもなお自論をストレートなかたちで維持できるかどうかを自ら検証してみる必要があるのではないかと思う。
そうでなければ,この意識の乖離(溝)が埋まることはない。空想だけに基づいて論じているからだ。少なくとも「可視化」や「裁判員裁判」が無条件で絶対的に正しいという前提での議論はやめにしないと駄目だ。それは,新興宗教の一種のようなものであり,妥協の余地がない。
なお,可視化すれば冤罪が減るという法則は,存在しない。米国での統計を参照すればそのことは既に実証されていると考える。この米国における実情を参考にすると,可視化記録を裁判員裁判で証拠として用いると,(理論的には)冤罪率が高まる可能性はある。
人間の心は,そんなに単純ではない。
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