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2010年7月31日 (土曜日)

国立国会図書館:近代デジタルライブラリーに明治・大正期の作品が多数追加登録され公開開始

国立国家図書館の近代デジタルライブラリーに明治期及び大正期の作品が多数収録され,公開開始となっている。

 国立国家図書館近代デジタルライブラリー
 http://kindai.ndl.go.jp/index.html

文学作品等は,法学とは無関係だと勝手に考える人が少なくないし,最近の学生では漢字とカタカナばかりの作品を読むのことを苦痛に感じる者も決して少なくない。

しかし,例えば,判例の真の意義を理解するためには,当該判決がなされた時代背景や当時の思想状況・国家経済状態などを正しく理解しなけえればならない。法理論は抽象的なものであり得るけれども生きた人間が思考し文書化して宣告される判決は,まさに時代の制約を受け,その時代のものとしてこの世に生まれ出る。そのことを理解しないで勝手に空想で法理論を構築してみたところで,それは空理空論または砂上楼閣とでもいうべきものだ。

それゆえ,私は(上品なものいも下品なもの含め)ありとあらゆるジャンルに興味を持ち,暇さえあればどんどん濫読し,記憶は無理でもエッセンスを吸収しながらこの50年間を生きていた。

若い世代の人々にも,是非とも読書に貪欲になってもらいたいものだと思う。

この近代デジタルライブラリーは,ごく一部の金持ちや愛好家だけが所蔵し,普通の人が読むことが難しかったものを含め,非常に珍しい書籍が多数含まれている。

今後,すべての学問領域において大いなる研究資料を大量に提供し続けることになるのではないかと期待される。

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