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2010年7月20日 (火曜日)

ある日突然,予告なしにサイトが閉鎖されてしまうと・・・

米国で,7000人ほどの利用者のあるブログサイトが警察の命令により突如として完全に閉鎖されてしまったようだ。同様のことはこれまでもあったようなのだが,どの警察のどのような命令に基づくものであるのかが公表されていないことと,予告なしに突如としてそのような事態が発生しているため,議論を呼んでいるようだ。もちろん,完全な閉鎖の場合,そのサイト内にあったすべてのコンテンツが消去されてしまうので,回復することはできないし,永久に消え去ったままとなる。下記の記事が出ている。

 Blog service shut down by order of US law enforcement
 Register: 19th July 2010
 http://www.theregister.co.uk/2010/07/19/blogetery_closure/

同様のことは,商用の巨大なパブリッククラウドサービスでも(理論的には)常に発生する可能性がある。

要するに,自分は適法であったとしても,サービス提供者や他の利用者が違法行為をしているために,予告なしに,突如として,サービス提供全体が全面停止となり,データすべてが消え去ってしまうということがあり得るのだ。

懸命な経営者は,仮にパブリッククラウドを利用するとしても,「自分が利用している仮想サーバと仮想データベースがいつ消滅してしまっても困らないように,完全なバックアップをローカルに持っておく必要がある」ということを正しく理解すべきだ。ビッグネームのプロバイダだからといって,安心することは非常に危険だ。どのようなプロバイダであれ,ある日突然,官憲の手入れを受け,瞬時にして全て消滅してしまう可能性が常に存在している。

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