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2010年7月14日 (水曜日)

中村元彦,寺田真敏,千葉雄司,土居範久「プロキシを利用したHTTPリクエスト解析によるフィッシングサイト検出システムの提案」

フィッシングについて調べている間に,下記の論文が出ていることを知った。

 「プロキシを利用したHTTPリクエスト解析によるフィッシングサイト検出システムの提案」
 中村元彦,寺田真敏,千葉雄司,土居範久
 情報処理学会論文誌 48(10), 3365-3374, 2007-10-15
 http://ci.nii.ac.jp/naid/110006402785

専門論文をネット上で読める機会が増えているのでとても助かる。

フィッシングについては,法的な検討をきちんとやり始めるとなかなか難しい問題が存在していることにすぐに気づくことができる。

比較法的な検討をしてみると,米国などでは何らかの法令(主に州法)に基づき処罰可能なことがあるが,日本ではそうではないのだ。

ずっと尾をひきずり続けている議論が解決しない限りは新規立法や法改正もないだろうと思うので,この問題が解決される日は相当遠い。

この点に関して,政府の中で気の利いた人材を見出すことは非常に難しいし,問題の本質を理解することのできる国会議員はほぼ皆無に近い。とことん情けない国だ。

なお,フィッシングに関しては,下記の論文もある。

 「フィッシング詐欺の状況と対策に関する考察」
 荒金陽助, 間形文彦, 柴田賢介, 塩野入理, 金井 敦
 情報処理学会研究報告. EIP, [電子化知的財産・社会基盤] 2006(31), 33-40, 2006-03-18
 http://ci.nii.ac.jp/naid/110004683692

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