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2010年7月16日 (金曜日)

他人のパスワードを用いてオンラインゲームサイトにアクセスし,その他人のアバターを操作した自分のアバターにアイテムをプレゼントして有償アイテムを奪い取っていた29歳の男が不正アクセス罪の容疑で逮捕

被害者は40代の女性であり,合計十数万をつぎ込んで有償アイテムを購入・収集していたらしい。下記の記事が出ている。

 他人のアバター乗っ取った疑い、埼玉の29歳逮捕
 Asahi.com: 2010年7月15日
 http://mytown.asahi.com/areanews/kochi/OSK201007140168.html

オンラインゲームサイトへの不正アクセス罪が成立することについては議論の余地がないだろう。

問題は,他人のアイテムを奪い取っていた点だが,現行刑法でぴたりとくる条文がない。

電子計算機使用詐欺罪の成立は,ちょっと難しいのではないだろうか?

理論的には,有償のアイテムの購入代金の支払いを免れたことになるかもしれないが,その有償アイテムの代金は既に被害者が支払ってしまっている。要するに,その被害者が有償アイテムを使用することができない状態にしたということがこの事件の本質だと考えるべきだ。そして,その行為が業務妨害罪に該当するとも考えにくい。

要するに,現行刑法は,このような行為が行われる場合を想定して立法されているとはいえないと考える。

もし自分が検察官なら,不正アクセス罪だけで起訴することだろう。

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