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2010年7月29日 (木曜日)

Amazonが139ドルの無線Kindleの発売を発表

おそらく,これによって電子ブックブームが確定的なものとなるだろうと思う。

 Amazon offers $139 wireless Kindle for mass appeal
 REUTERS: Jul 28, 2010
 http://www.reuters.com/article/idUSTRE66S02B20100729

電子出版の手続関係が簡素化されるならば,私もサイバー法関連書籍を電子出版で出そうかと思い始めた。

何しろ印税率が高い。このことによって,真の意味で著者の権利が確保されることになり,隣接権者の桎梏から解放されることになる。

おそらく,出版関係だけではなく,音楽業界や映像業界も同じ道を歩むことになるだろう。20世紀的なスタイルでの音楽ビジネスや映画ビジネスもいよいよ終焉を迎えようとしているのかもしれない。つまり,素人がつくった良い作品をセレクトして,二次的利用(翻案)としての音楽作品や映画作品を製造・販売する方向へとシフトする。そこでは,最初の権利者が最も力をもつことになるので,これまで隣接権者が優位だった状況と比較すると,主客転倒の関係が生ずる可能性が高い。

仮に売れなくても改訂を頻繁にする必要のあるタイプの書籍であれば,電子出版のほうが合理的なのではないかと考える。

更に,今後は,素人の作品の著作権侵害の場合に格安料金で損害賠償請求等を受任する弁護士による損害賠償ビジネスが大きな産業として成長するかもしれない。何しろ世の中には著作権侵害者がいくらでもいるので,そのような者からどんどん損害賠償金をとりたて,それから利益を得ればよいのだ。とりわけ,P2Pに放流している場合には,コピーの発生数が理論上無限大となるため,推定される損害賠償額も無限大であると推定せざるを得ない。こんな美味しそうなビジネスがほかにあるだろうか?(笑)

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