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2010年6月22日 (火曜日)

フランス:GoogleストリートビューによるWifiデータの違法収集について,プライバシーコミッショナーが刑事訴追の検討を開始

下記の記事が出ている。

 French find e-mail passwords in Google Street View data
 BBC: 21 June 2010
 http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/10364073.stm

予想されたとおりのことと思われる。

とはいえ,幹部社員の大半が投獄されるようになるまでは,Googleが問題の本質を真に自覚することはないだろう。このことは,Facebookのような巨大IT企業でも同じだ。おそらく,他の企業においても,刑事訴追を受ける結果となってしまうような重大な問題がこれからも発生し続けることになるだろう。

このような問題の発生を事前に抑止するために,監査法人を含め,様々なチェック機構が存在していることになっている。しかし,わがままで独裁的な経営者が支配しているところでは,そのようなチェック機構は一切機能しない。それどころか,エンロンの事件でも明らかなように世界的に著名な監査法人が犯罪の共犯者となっていることもしばしばある。要するに,どんなに有名な企業であっても,「カネ」のためには何でもする「あくどいあきんど」の一種に過ぎないことがあるという当たり前のことを認識・理解する必要があるし,世界的に著名で絶賛されている経営者であっても,所詮は「ゼニゲバ」のようなものに過ぎないことがあるということを認識・理解する必要がある。

だから,私は,あまり建前論だけで議論することを好まないし,単純なブランド信仰のようなものをもたない。どんなに立派なスーツを着た金持ちであっても,悪人は悪人だ。

所詮,人間は欲得で生きているのであり,そのことを前提にものごとを理解し判断する必要がある。

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