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2010年5月 6日 (木曜日)

サイバー攻撃は国家を破滅させるレベルの脅威となっている

下記の記事が出ている。

 Countries are risking cyber terrorism, security expert tells first world summit
 Guardian: 5 May 2010
 http://www.guardian.co.uk/technology/2010/may/05/terrorism-uksecurity

対応策はある。

例えば,インターネットのような標準的な情報ネットワークを使わないことだ。物理的にも隔離された専用回線を用いることにより,遠隔地からの攻撃を防ぐことができる。また,インターネットのような標準的な情報ネットワークを用いる場合であっても,国際標準とは全く異なる特殊なプロトコルを用いて通信をするようにすれば,少しは問題を解消することができるだろう。

これらどちらの方策も,従来の日本国政府におけるeJapanやuJapanといった基本政策とは正反対のベクトルをもっている。だからこそ防御となるのだ。私は,世界各国政府が,それぞれの国における「ガラパゴス化推進」の政策を採用し,国際標準を採用しない政策を推進することを期待したい。

一般論として,上記の記事の中で指摘されているような事象は,いずれも1997年に出版した拙著の中で「単一化」として予見していた出来事の現象面のひとつに過ぎない。単一化こそが問題の本質なのであり,それによる弊害は複雑系(多様性)の採用によって解消するしかない。

「均質な寒天培地だけで満たされたフラスコの中では,細菌やカビなどがいかに猛烈に繁殖するのか」という中学生レベルでの理科の知識をもっている人であれば,私の意見の正しさを正確に理解することができるだろう。

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