Myriad事件判決-その後の反響
遺伝子特許の無効を宣言する判決が出された後,世間の反響を冷静に観察してきたが,基本的には好意的な意見が多いようだ。きちんとした分析や考察を踏まえた論文等が出るまでにはまだ時間がかかるだろう。しかし,遺伝子をめぐる諸問題は,次世代のサイバー法の本当のコアの部分をなす重要な要素だ。そうであるだけに,全てのサイバー法研究者は,遺伝子の問題について飯を食うのも忘れるくらいの猛烈な勢いで勉強して欲しいと切に願っている。私自身は,そのようにするためには既に齢をとり過ぎてしまっている。30代~40代の研究者諸氏の活躍を心から期待する。
The Case Against Gene Patents
Wall Street Juournal: APRIL 16, 2010
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702303348504575183982493601368.html
The Gene Patents Case
IEET: Apr 13, 2010
http://ieet.org/index.php/IEET/more/blackford20100413/
[このブログ内の関連記事]
Myriad事件で,遺伝子特許は無効との判決
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/myriad-9b97.html
| 固定リンク
« IPA:ソフトウェア等の脆弱性関連情報に関する届出状況[2010年第1四半期(1月~3月)] | トップページ | 業務用に利用していたリースPCをリース会社に返却した後,ハードディスクに残存していたデータにより個人情報等が漏洩する危険性 »
コメント