私の「Cloud Computing Service and Legal Issues」を収録した雑誌が刊行された
英文で書いた「Cloud Computing Service and Legal Issues」を収録したMeiji Law Journal vol.17が発行された。
この論文で,私は,幾つかの法律上及び情報セキュリティ上の問題点を指摘している。それらの中で,営業秘密の保護に関する部分は,昨年開催された情報ネットワーク法学会で発表したものとほぼ同内容のものを英文にしたものだ。この論文では,この営業秘密の保護に加え,個人情報(個人データ)保護上の問題についても触れ,また,情報セキュリティ上の問題として,諸問題が発生する根源となっている「統制」の所在の問題について論じている。
たぶん,日本人が書いたクラウドコンピューティングのリスクと関連する法律論文としては,現時点で最もまともなものではないかと思う。少なくとも,問題の本質がパブリッククラウドのアーキテクチャとその統制という本質的な事柄によって不可避的に発生するものであることを明らかにした論文としては,現時点で唯一のものだろうと自負する。
なお,Meiji Law Journalは,明治大学法学部の公式英文紀要であり,市販されていないが,明治大学法学部事務室に問い合わせると,入手できるかもしれない。また,法学部のある主要大学の図書館には収蔵されることになるだろうと思う。
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