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2010年3月 6日 (土曜日)

企業の重要な知的財産を盗み出すための攻撃が深刻化

New York Times を読んでいたら,下記の記事が出ていた。

 Flawed Security Exposes Vital Software to Hackers
 New York Times: March 5, 2010
 http://bits.blogs.nytimes.com/2010/03/05/flawed-security-exposes-vital-software-to-hackers/

この記事の論調は,過剰なものだとは言えないと思う。

防御策はある。重要な書類は,絶対に電子化せず,頑丈で厳重な警備の下に置かれた金庫室内に設置した耐火金庫に入れて保管することだ。

「システムのソースコードやパスワードなどの情報を漏洩する」といった内部犯行が発生する確率よりも,「金庫室の鍵を開け,更に耐火金庫を開け,その中にある書類の束をめくって機密情報をカメラに収める」といった発覚可能性の高いリスクを犯してまで実行する内部犯行が発生する確率のほうが低いのではないだろうか?

なお,ある方から耐火金庫を使えないことがあるということを教えていただいた。それは,「IT化が進んでしまった現代の社会環境の下では,何でもかんでも軽量化してしまった結果,何トンもの重量のある耐火金庫を置いても大丈夫なだけの耐久性を有するオフィスビルが皆無に近いため,耐火金庫を導入しようとしても社内に置くことができない」という問題があるのだそうだ。言われてみると,たしかにそうかもしれない。

今後は,信用のある銀行などにおいて,巨大な耐火金庫を貸し出すサービスといったようなものが意外なビジネスチャンスを産むかもしれないと思ったりする。(笑)

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