英国:政府担当者が,政府及び企業のサイトが常に攻撃の対象として狙われているとの見解
下記の記事が出ている。
Britain fends off flood of foreign cyber-attacks
Guardian: 7 March 2010
http://www.guardian.co.uk/technology/2010/mar/07/britain-fends-off-cyber-attacks
これは,英国だけのことではないだろうと思う。現実に,米国ではGoogleなどの著名な企業がサイバー攻撃を受けたし,今後も受けることになるだろう。
問題は,個々のサーバが壊されたり機能不全に陥ったりするという範囲にはとどまらないということだ。現代の社会では,様々なインフラがインターネット経由でコンピュータ管理されている。だから,管理用のサーバが破壊されると,それによって管理されている現実のシステムが機能しなくなってしまうのだ。スマートグリッドでは,そのことが最も大規模に発生する危険性がある。
同様に,パブリッククラウドの場合,クラウド上の個々の仮想マシンが破壊されても再度構築し直すことは不可能ではないが,クラウド本体が破壊されてしまうと,全ての仮想マシンが瞬時にして消滅してしまう危険性がある。なにしろ,物理的に存在しているマシンではなく,仮想マシンなのであり,それはミラーのようなものに過ぎないからだ。
結局,物理的に独立した個々のサーバの複雑なコンプレックスという状態が最も安全な状態だという当たり前の結論に行き着くことになる。
単調性は,それ自体として脆弱であることを意味することになるだろう。
| 固定リンク
コメント