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2010年3月18日 (木曜日)

米国:都市ガス会社がスマートメータを導入したことが合衆国憲法に定める人権侵害にあたるとするクラスアクション

大半の日本人は上手に飼いならされているし,マスコミも大事なニュースは全然報道しようとしないので,日本では起きそうにないことではあるが,米国では,都市ガス会社(Pacific Gas and Electric Co.: PG&E)がスマートメータを導入したところ,たちまちクラスアクションが提起されてしまったようだ。下記の記事が出ている。

 PG&E customer refuses to take smart meter, locks up old meter
 San Francisco Chronicle: March 12 2010
 http://www.sfgate.com/cgi-bin/blogs/scavenger/detail?entry_id=59017

おそらく,日本の法律家の大半は「またまた馬鹿なクラスアクションが・・・」と思うかもしれない。しかし,私は,必ずしも勝訴の可能性なきにしもあらずと観ている。

企業の立場にたってスマートグリッドの効用を考えるだけではなく,消費者の観点からの考察も必要なのだが,「エコ」という呪文が唱えられたとたんに非常に多くの人々が脳死状態に近い思考停止状態になってしまうという不思議な現象が発生し続けているように思う。

[このブログ内の関連記事]

 EFFが,スマートメーター(Smart Meters)は重大なプライバシー侵害を招くとの見解
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/effsmart-meters.html

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