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2010年3月16日 (火曜日)

インプレスから手紙が届いた

インプレスからお詫びの手紙が届いた。1月29日に盗まれたPCの中に私の個人情報が含まれていたらしい。

 約20万件の個人情報含むPCが従業員帰宅途中に盗難 - インプレスHD
 Security NEXT: 2010/02/12
 http://www.security-next.com/012029.html

インプレスとのお付き合いは久しくないので,「何のことだっけ?」と一所懸命記憶の断片をたどってみたら,ずっと前に雑誌原稿を書いたことがあることを思い出した。その関係で私の個人情報が記録されていたのだろうと推測する。

私のような例は決して珍しいものではないだろう。

必要もないのに個人データを保存し続けたことが最も悪い。さっさと消去しておけば何も問題はなかったはずだ。

これは,インプレスだけの問題ではないと思う。どこの会社でもあり得ることだ。

賢明な経営者は,さっさと消去し,可能な限り少ない個人データだけを保有するようにすべきだろうと思う。

ちなみに,この手紙に書かれていることは「お詫び」だけであり,被害弁償するとは何も書いていない。反省する全く気がないとみえる。20万人にそれぞれ10000円ずつ支払っても即座に倒産するような会社ではなかろうに。

もし20万人×10000円の弁償金を支払うと即座に倒産するくらい経営が悪化しているのだとすれば,そもそもそれほど大量の個人データを保有し続けるべきではなかったという最初の結論に戻る。

結局,経営方針が悪いということに帰着する。

繰り返すが,賢明な経営者であると自認するのであれば,不必要な個人データはさっさと消去すべきだ。そんなものを大事にかかえていても企業の利益にはただの1円も寄与しないどころか,逆に莫大なコストがどんどん増大するばかりだ。

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