iモード2.0の脆弱性問題
高木浩光さんのサイトに,iモード2.0の脆弱性に関する記述がある。
iモード2.0の脆弱性
高木浩光@自宅の日記: 2010年02月28日
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20100228.html#p01
これは,直接的にはNTTドコモの責任範囲に属する問題だ。
しかし,よく考えてみると,より一般的な問題が伏在していることに気付く。
それは,一般に,①特定のデバイスの個体識別符号(シリアルナンバー等)をキーまたはIDとして利用すると発生し得る問題すべてに共通するものであり,かつ,②その問題は,当該デバイスが世界的に標準的なものとして利用されていると否とには無関係の問題だということだ。
現実に果たしている(または,果たすことになる可能性のある)機能に着目せず,「アクセスID」や「個人情報」といった言葉だけにとらわれていると,物事の本質を見失うことになる。
一般に,言葉は,ある一定範囲の事柄または概念を表現するために用いられる符号の列に過ぎないのであり,それ自体として何か内容をもっているわけではない。だから,単純に言葉だけ丸暗記しても何も覚えていないのと同じことになるのだ。
そうではなく,脳の中に任意のモデルを構築し,そのモデルを自由自在に操作することができる能力を有することが本当は一番大事なことだ。
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