警察庁:平成21年中のサイバー犯罪の検挙状況等について
警察庁のサイトで,下記の資料が公開されている。
平成21年中のサイバー犯罪の検挙状況等について
警察庁:2010年3月4日
http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h21/pdf54.pdf
この中の不正アクセス罪の検挙状況に関する記述部分には,「不正アクセス禁止法違反は2,534件で前年より794件(45.6%)増加。平成12年の不正アクセス禁止法施行後、最多。」と書いてある。
検挙数が増加したということは,検挙率が一定であると仮定した場合には不正アクセス事例が増加したということを意味する。しかし,検挙率は,本当はよく判らない。不正アクセスを受けてもそれが不正アクセスであると認識・検知されないことが非常に多いからだ。
私は,むしろ,不正アクセスに対する警察の検知能力や捜査能力が以前よりも格段に向上したことを意味していると評価すべきではないかと考えている。
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