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2010年2月 8日 (月曜日)

男児の裸の画像をネット上の電子掲示板で公開していた高校生ら3名が逮捕

電子掲示板で男児の裸体画像を公開していた高校生ら3名が児童ポルノ罪等の罪で逮捕された模様だ。

 掲示板で男児の裸画像を公開 容疑で男子高校生ら3人逮捕
 産経ニュース: 2010.2.8
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100208/crm1002081256011-n1.htm

報道によれば,逮捕された高校生らは男児の裸体に興味をもって始めたことらしい。以前であれば,主に女性が性犯罪のターゲットとされていたわけだが,現代では女性も男性も被害者となり得るようになってしまったことになる。

逮捕された高校生らのほかにもこの種の犯罪の予備軍が多数存在するのだろうから,それを想像しただけでもちょっと怖くなる。

なお,児童ポルノをネット上から完全になくすために,ISPに対して監視と接続遮断すべきだとする声が強い。その主張自体をそのまま受容した場合には他の重要な法益が直接に侵害される結果となることがあり得るから,慎重な検討が必要ではあるけれども,その主張がなされるような社会情報については理解することができる。

しかし,ネット上から消滅させただけでこの種の犯罪がなくなるとは想像できない。むしろ,現実社会において,より暴力的な方法で児童に対する性犯罪が発生する危険性がないわけではない。

最も大事なことは,そのようなタイプの性犯罪が発生するメカニズムを解明することではないだろうか?

幼少期の家庭環境の影響でそのように育ってしまった者もあるだろう。単に普通の性行為だけでは満足しなくなってしまった者もあるかもしれない。けれども,男性が加害者である場合,成人の女性と正常に付き合えないような主観的または社会的な何らかの原因が存在するかもしれない。また,環境ホルモンの影響を含め,本人が知らない間に何らかの物質によって汚染されており,その汚染によってそのような加害行為に走りやすい精神構造が形成されてしまうということが絶対にないとはいえない。

世間では,真の原因が隠蔽されてしまっていることがあるから,なかなかわかりにくいけれども,徹底的に病理学的なアプローチでもってそのメカニズムを解明する必要があると考える。そして,それによってのみ,最も効果のある解決方法が得られる。

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