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2010年2月15日 (月曜日)

日弁連:ストリートビューに関し,プライバシー侵害を防止するための第三者委員会の設置を求める意見書

日弁連は,ストリートビュー及び類似のサービス提供よるプライバシー侵害を避けるため,第三者委員会の設置を求める意見書をとりまとめ,関連事業者,国及び自治体に対して送付したようだ。

 「ストリートビュー」監督する第三者機関設置を、日弁連が意見書
 Internet Watch: 2010/2/10
 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100210_348263.html

私は,この意見書それ自体については特に意見はない。

しかし,第三者委員会制度は,日本国の個人情報保護法の基本的枠組みとは全くマッチしていない。だからこそ,私はずっと個人情報保護法の全面廃止と作り直しを強く提案し続けているのだ。論理の構造というものを理解できない人々には,私の意見がいかに正しいのかを理解することもできないかもしれないが・・・

なお,私が現行法の下において可能なこととして意見を書くとすれば,警察庁に対し,現行の法令に基づき関係者をどんどん逮捕・処罰することによって軽率な撮影と画像の蓄積・提供を防止することを求めることになるだろう。

私が知っている限り,問題となっているサービスで提供されている映像には軽犯罪法違反事例(のぞき行為など),刑法上の建造物侵入事例,著作権法違反事例(許諾のなしの著作物の公衆送信)など様々な犯罪事例が満載であり,日々何万件でも逮捕・起訴できるのではないかと思う。

要するに,プライバシーだけにこだわるから問題の本質が見えてこないのだ。

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