パブリッククラウドに対する信頼は依然として低いとの調査結果
これまた当然の結果だろうと思う。まともな経営者であれば,自分(自社)の情報資産を丸腰にするようなことはしない。下記の記事が出ている。
Majority of organisations will keep their cloud data initiatives private shows Platform Computing poll
Document Management News: 11 February 2010
http://www.documentmanagementnews.com/the-news/general-news/53-cloud-computing-news/379-majority-of-organisations-will-keep-their-cloud-data-initiatives-private-shows-platform-computing-poll.html
おそらく,この傾向が劇的に変化することはない。パブリッククラウドの利用者として想定されている企業は,その経営陣がまともである限り,自社の情報資産を守るために,それなりに調査し,検討を重ねているものだ。
クラウドコンピューティングのアーキテクチャをプラットフォームビジネスとして応用することは(大企業をユーザとして確保し,大きな商業的利益を得るという目的のためには)成功の見込みが低いだろうと思われる。
既にクラウドのビジネスを始めてしまった企業は,基本的には,個人ユーザの小規模利用を大量に処理して薄利多売のビジネスで頑張るか,それとも,しっかりとしたプライベートクラウドを構築してそのサービスを提供するか,あるいは,合理的なハイブリッドの路線を模索するかのいずれかを選択するしかないのではないかと推定する。
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