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2010年2月27日 (土曜日)

クラウドコンピューティングは社会にどのような変化をもたらすか?

下記の記事が出ている。長い記事なのだけれど,参考になる部分が多かったので紹介する。

 10 innovations that will reshape business
 FT.com: February 26 2010
 http://www.ft.com/cms/s/2/9b3eedae-1f93-11df-8975-00144feab49a.html

私は,この記事に書いてあることすべてに賛成する気はない。

とりわけ,「人間の労働」という切り口において,この記事の筆者は,「有能な人間」だけを想定しているように思われる。しかし,世の中に世界レベルで通用するほど「有能な人間」がそんなにたくさん存在するはずがないので,結果的に,この記事の筆者は「少数の者」だけが勝利する世界を想定していることになるのではないだろうか?

ほとんどの人間が労働を失ってしまうような社会では,クラウドの経営基盤(収入源)も失われてしまうのと同じことだから,結局,世界は混乱と崩壊へと向かうことになるだろう。

これまで私は,一般には特殊領域と思われているサイバー法や法情報学のカテゴリーに属するものだけではなく,法学では民法と刑法と民事訴訟法をメインのカテゴリーにしてきたし,労働法の分野でも多数の論文と著書を書いてきた。また,植物学や遺伝子工学についても研究を重ね,更にには生物と関連する学問・技術分野を網羅的に研究すると同時に,実証主義を貫く目的で可能な限り多くの種類の植物を実際に栽培し観察し続けてきた。

しばしば,「どうしてそんなに違う分野の研究をするのか?」との質問を受ける。

しかし,私の頭脳の中では,これらはすべて同一のカテゴリーに属するもので,その現象としての表現が異なっているだけだと理解している。本音を言えば,学術会議が想定しているようなカテゴリーそれ自体が最初から間違っていると思うし,更には文部科学省を頂点とする日本の学術研究体制の考え方それ自体がほとんど使い物にならないくらい時代遅れのものとなっていると考える。そのような意味のないカテゴリーに固執し続ける限り,私のやっていることを理解することはできない。「大は小をかねる」けれども,「小は大をかねる」ことができない。

というわけで,いまは全く理解されないかもしれないけれども,あと何年かすれば,私が「何をめざして研究を重ねてきたのか」を,誰でも理解できるようになっていることだろう。

それまでの間に人類社会が崩壊してしまっていないことを心から祈る。

この記事で,このブログの公開記事としては1800をカウントしたことになるので,何となくひとつの節目として,現在の心境を書いてみた。

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