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2010年2月12日 (金曜日)

カナダ:医療記録システムはセキュリティホールだらけ?

日本でも医療現場におけるIT化がかなりの程度まで進んでいるが,米国やカナダでは更に大規模に医療データの電子化が進められてきた。しかし,その医療記録を保存し処理するシステムの安全性について何度も疑問の声があがっている。おそらく,システムによって相当の差がある。下記の記事が出ている。

 Health records system was full of holes
 Vancouver Sun: February 11, 2010
 http://www.vancouversun.com/health/Health+records+system+full+holes/2549890/story.html

ちなみに,日本では,医療情報の一部であるカルテ(診療記録)の電子化について,必ずしも賛成の声ばかりではなく,強い反対の声もある。情報セキュリティに対する懸念もあるのだが,それよりも,電子化するために支出する経費に見合ったメリットがないという意見があるし,そもそも電子的な処理に馴染めない医師が必ずしも少なくないという現実もあるようだ。

今後,どちらの方向に進むにせよ,既に医療情報の処理が電子化されている医療現場では,個人情報の中でもとりわけ重要で保護に値する個人情報とされている医療情報を適切かつ安全に管理・処理するため,より一層の努力が継続されなければならないことはいうまでもない。

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コメント

キメイラさん こんにちは。

どれも良い作品ばかりですね。お勧めの作品ばかりです。

実は,今朝,息子と『ターミネータ』のことで語り合ったところでした。(笑)

第1作目は,どう考えても完全なB級映画だと思うのですが(笑),素晴らしいと思います。

とにかく最初に命令されたとおり,「殺す」という命令を実行するためにロボットが追跡し続けるという単純さが,とてもリアリティあります。その後の作品では,ロボットに感情らしきものがあるような感じになってしまっていて,全くリアリティがありません。

さて,「全体のイメージ」のことなんですが,結局,自分の専門分野についてはプライドをもてるくらいにダントツでトップでなければならないと思います。問題は,それだけではダントツに最下位になってしまうかもしれないということだろうと思います。やはり,自分の専門分野とは全く関係のないサブの専門分野をもち,そこから栄養補給できるように積極的に多面的な教養の摂取を心がけていないと駄目ですね。スカスカの「専門馬鹿」は大嫌いです。

ちなみに,私の場合には,野生ランの栽培にいそしんでいるわけですが,そこから得られる教訓はあまりにも多すぎます。もっと早く始めればよかったと思っています。

投稿: 夏井高人 | 2010年2月13日 (土曜日) 19時16分

夏井先生,ご応答ありがとうございます。o(_ _*)o
>管理運用の全体像をどのようにイメージできるかによって,その後の運命が分かれるのかもしれません。

 むしろSF作家やサスペンス小説家たちの方が本能的イマジネーションで正鵠を得ているかもしれません。
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・円谷プロ制作TVドラマ「怪奇大作戦」シリーズ「第20話・殺人回路」(福田純監督,1968年1月28日初放映)
・米国映画「2001年宇宙の旅」(監督・製作スタンリー・キューブリック,脚本 スタンリー・キューブリック&アーサー・C・クラーク,出演キア・デュリア,1968年MGM映画配給)
・同「ロストワールド」(監督マイケル・クライトン,製作ポール・N・ラザラス3世,脚本マイケル・クライトン,出演ユル・ブリンナー,1973年MGM映画配給)
・同「ターミネータ」(監督ジェームズ・キャメロン,製作総指揮ジョン・デイリー&デレク・ギブソン,製作ゲイル・アン・ハード,脚本ジェームズ・キャメロン&ゲイル・アン・ハード,出演アーノルド・シュワルツェネッガー,1984年オライオン・ピクチャーズ&ワーナー・ブラザーズ配給)
・和久俊三著「新幹線多重衝突セヨ」角川書店・角川文庫 (1990.01) ISBN-10:4041421942・ISBN-13:978-4041421949
・清水一行著「動脈列島」角川書店・角川文庫 (1979.05) ISBN-10:4041463017・ISBN-13:978-4041463017 /同名東宝映画(1975)・主演田宮二郎主演・監督増村保造・脚本白坂依志夫&増村保造・音楽林光

投稿: キメイラ | 2010年2月13日 (土曜日) 12時22分

キメイラさん こんにちは。

クラッキングによる殺人は,他にもありますね。ロボットの制御システムをクラックすると物理的な殺人を大量に発生させることができます。怖いです。

それよりも怖いのは,この記事の医療システムを含め,システムの保有者や管理者が「危機感をもっていなかったかもしれない」という点です。コンピュータシステムは人間がつくった道具の一つに過ぎないので,何らかのバグやセキュリティホールが存在していることは当たり前のことで,完璧なものなんて存在するはずがないです。そのことを前提に,(フェイルセーフ)を含め,管理運用の全体像をどのようにイメージできるかによって,その後の運命が分かれるのかもしれません。

投稿: 夏井高人 | 2010年2月13日 (土曜日) 07時57分

 記録に残るサイバー犯罪のマーダーorマンスレータ第1号は,オーストラリアの病院ホストコンピュータへのクラッキングによる投薬データ改ざんで患者が死亡した事案だったという記事を想起します。カナダもオーストラリアも英連邦諸国だけに不安です(汗。
出典:「検証ハイテク犯罪の捜査(第66回)インターネットの光と闇(夏休み恒例エッセイ)」捜査研究No.674,東京法令(2007)

投稿: キメイラ | 2010年2月13日 (土曜日) 00時12分

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