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2010年2月17日 (水曜日)

Google Buzzの位置情報システムにはピンポイントで特定個人に加害行為を実行することを可能にするバグがある

下記の記事が出ている。バグということになっている。

 Google Buzz bug exposes user geo location
 Register: 16th February 2010
 http://www.theregister.co.uk/2010/02/16/google_buzz_security_bug/

私は,バグとは思わない。基本機能の一つだろう。

あくまでも一般論だが,位置情報の共有は非常に危険だ。情報を共有可能な者の中には必ず殺人者予備軍がひとりくらいは混じっている可能性が常にある。

単純に「位置情報を知る」というだけで普通の殺人行為を容易にすることができるし,共犯者による殺人事件を実行し,黒幕をわかりにくくすることもできる。

位置情報提供サービス事業者は,根本的なところで考え直したほうが良い。少なくとも,「第三者からは特定個人を絶対に識別できないように匿名化(無機的かつアトランダムに符号化)された情報提供しかできないような個人識別機能を持つ位置情報システム」だけを用いるべきだろうと思う。


[関連記事]

 Google Buzz fuels rising privacy, security concerns
 USA Today: Feb 16, 2010
 http://content.usatoday.com/communities/technologylive/post/2010/02/google-buzz-facing-privacy-security-storm-1/1

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