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2010年2月22日 (月曜日)

ドイツ:Google Buzzは個人データを侵害する違法なものであると消費者省大臣が断定

欧州では,Googleが提供しているサービスの多くが違法視されている。EUの個人データ保護指令及びこれを各国において実装するために制定された各国の個人データ保護法の条文を精査する限り,このような欧州各国の態度は,正しい法解釈に基づいていると考えられる。政治と経済活動は当該地域において有効な法に定めるルールに従ってなされなければならないから,当然のことが行われているのにすぎない。

さて,米国でもプライバシー侵害的であるとして大いに問題になっているGoogle Buzzだが,ドイツの消費者省大臣は,このサービスがドイツの個人データ保護法に違反するものであり,違法であるとの発言をしたようだ。下記の記事が出ている。

 New Google tool too intrusive, German minister says
 Deutsche Welle: 21.02.2010
 http://www.dw-world.de/dw/article/0,,5270758,00.html

本当は,欧州の個人データ保護指令とコンパーチブルな法制を有しているはずの日本においても,同様に違法と判断すべきなのだろうと考える。

しかし,なぜかそのような発言を積極的にする法学者は少ない。

もしかすると,そのように公に発言しているのは,私しかいないかもしれない。

それは,私以外の法学者の中には世間ずれしていて風向きを読むのに長けており,その意味でとても賢い人が多いからだろうと思う。そのような人々の目からすれば,私は馬鹿に見えることだろう。そう,私は馬鹿かもしれない。

しかし,私は,一人の日本人として,日本と日本の企業を守らなければならない。もし「毒の泥沼」が目の前にあるのであれば,「それは毒の泥沼だ」と平気で発言するし,今後もそうしたいと思う。


[追記:2010年2月25日]

関連記事を追加する。

An uphill battle against Facebook
Boston Globe: Feb 25, 2010
http://www.boston.com/business/technology/articles/2010/02/25/for_buzz_an_uphill_battle_against_facebook/

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