« 日弁連:ストリートビューに関し,プライバシー侵害を防止するための第三者委員会の設置を求める意見書 | トップページ | 群馬県教育委員会が学校裏サイトの調査結果を公表 »

2010年2月16日 (火曜日)

米国:200万人分以上ものクレジットカード情報を盗み取った37歳の男に対し,拘禁刑13年の判決

米国で,銀行や企業のサイトなどから200万人分以上ものクレジットカード情報を盗み取った者に対し,拘禁刑13年の刑を宣告する判決があった。量刑ガイドラインによれば終身刑になる罪を犯しているが,少し減刑になったようだ。

 Record 13-Year Sentence for Hacker Max Vision
 Wired: February 12, 2010
 http://www.wired.com/threatlevel/2010/02/max-vision-sentencing

ちなみに,日本国とは異なり,米国では,どのような犯罪を犯せばどの程度の刑を宣告すべきかが量刑ガイドラインによって非常に細かく定められている。そのため,陪審制裁判を採用していても裁判所によって量刑が極端に異なることがないようになっている。

日本では,(その採用を主張する学者や弁護士などに非常に大きな責任があるのだけれども)制度全体のイメージをつかまないまま中途半端に「おいしいところ」だけパクって日本への導入を主張するという悪癖が濃厚に存在しているため,一見すると欧米にならった法制度が存在しているかのようにも見えるが,実際には非常にいびつで奇妙な法制度になってしまっていることが多々ある。裁判員制度はその極みと思われる。これまで何度も強く主張してきたように,私は,裁判員制度について,即時廃止すべき制度の一つだと思っている。

|

« 日弁連:ストリートビューに関し,プライバシー侵害を防止するための第三者委員会の設置を求める意見書 | トップページ | 群馬県教育委員会が学校裏サイトの調査結果を公表 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 日弁連:ストリートビューに関し,プライバシー侵害を防止するための第三者委員会の設置を求める意見書 | トップページ | 群馬県教育委員会が学校裏サイトの調査結果を公表 »