韓国:時差を悪用した米国留学試験問題の不正入手事件が発覚
韓国における大学受験競争の過熱ぶりは日本のマスコミでもしばしばとりあげられることがある。それが加熱し過ぎて,携帯電話を用いて外部の者から試験問題に対する解答を入手するという不正行為が行われたという報道が何年か前にあった。最近,韓国と米国との間の時差を利用し,予め試験問題を入手してこれをリークするという手法により不正に受験する者があるということが発覚したようだ。下記の記事が出ている。
韓国の米大学進学試験で不正 警察が本格捜査
共同通信: 2010/01/26
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012601000222.html
米進学試験問題漏えい:対策塾100カ所を調査へ
朝鮮日報: 2010/01/26
http://www.chosunonline.com/news/20100126000036
ずるいことをして入学できたとしても,その後の人生は,「答えのない世界」で,自分で問題を発見し,自分の仮説を信じて生きるしかないわけだから,そのような力を身につけることなく,努力もしないでうまく通り抜けてきたということが結局は負の資産として自分の人生を大きくゆがめてしまうことになるだろう。このことは,日本人を含め,どの学生についても同様に言えることだ。
ただし,現実の社会では,日本でも韓国でも中国でも「コネと金」がハバをきかせることがあることは否定できない事実だし,また,現実に終生ずるいことをやり遂げて社会の成功者のような感じになってしまっている者だってある。実力主義とは程遠いというのが本当のところだ。そのような社会の「あり方」それ自体が修正されない限り,今後も同じようなことが発生し続けることになるだろうと思う。
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