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2010年1月25日 (月曜日)

微生物研究が電子技術開発の活路となる

コンピュータ法やサイバー法の領域での研究に取り組み始めから早いもので既に20年以上を経過してしまった。しかし,10年ほど前から閉塞感のようなものを感じ始めていた。新たに開発される技術等がほとんどすべて予測の範囲内のものばかりになってしまったからだ。この閉塞感のようなものが次第に募り,学問研究を継続するための心理的危機状態に陥ったころ,(それが原因だったのかもしれないし,仕事上のストレスの蓄積が原因だったのかもしれないが)体調を崩した。

リハビリのために散歩をはじめた。単に散歩するだけだと飽きてしまうので,道端で見つける雑草の写真を撮るようになった。そして,写真を撮った雑草の名前を調べるために図鑑を読んだり,植物学の文献を漁ったり,データベース検索をしたりしている間に,いくつかの重要な事実を発見した。その重要な事実の中には,世界の国々の新たな産業戦略のようなものも含まれていた。当時,日本国でそのことに気付くことができたのは私しかいなかっただろうと思う。そして,そのような状況にあることは現時点でもそんなに変わらない。

そのような孤立した状況の中で,同僚や先輩から馬鹿にされながらも,コツコツと研究を進めた。あまりにも突飛な発想だったので,当然,予算もつかない。本当に苦労して資金を調達し,研究のために支出してきた。

私の見立ては間違っていなかったと確信する。

過去の努力の蓄積を具体的な成果として結実しつつあるし,非常に多くの副産物のようなものを得ることもできた。

目下のところ,研究用資料として蓄積したデータの中でネット上で公開しているものは世界最大規模のものとなっている。ただし,本当に重要なものは全く公開していない。私を正当に評価し信頼してくれたクライアントに対してのみその産物を提供している。

このように,私は日本国の中では類例のない非常に孤立した研究スタイルをもつ研究者となってしまったのだが,世界には似たようなことを考える研究者がいないわけではない。というよりも,そのような研究者が存在することを数年前に察知したからこそ,日本国と日本人の子孫の将来のため,私が「ばか者」よばわりをされる「マッドサイエンティスト」として,他人からの悪口や酷評などはすべて笑い飛ばしながら孤独に研究をするしかないと決意したのだった。

ところで,本当に大事な研究成果を公表することがないことは私だけではなく世界の研究者もまた同じだ。とはいっても,その一部が全く別の分野の事柄のような顔をして部分的に公表されることがあることも同じといってよい。世の中には,同じように発想する人が結構いるものだとつくづく感心する。

例えば,下記の記事が出ていた。

 Engineers 'can learn from slime'
 BBC: 22 January 2010
 http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/8473316.stm

この記事で紹介されている粘菌のような菌類の研究はとても重要だ。高等植物の中にもラン科植物のように菌類から栄養分を奪いながら生きているいわば肉食性の植物が数多く存在し,その生態には本当に驚かされることが多い。そして,そのような不思議な植物の活動を含め,普通の人の目には見えない土中の出来事を認識し,理解することは,コンピュータ科学や情報セキュリティの分野においても,上記のような閉塞感を打ち破るための重要な鍵の一つとなると理解している。

しかも,その研究のためには,これまでの常識をすべて根本から疑ってかかるという姿勢が必須であり,既存の論文や図鑑の記載を暗記するだけでは逆に真理に到達できないという重要なポイントがある。

今後,この分野では,菌類や植物などの優れた栽培家であり,偏見なく事実に対する観察結果に基づく仮説をどんどんたてることができる者だけが生き残ることができる世界になると確信している。

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