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2010年1月13日 (水曜日)

ノルウェー:セキュリティ目的で監視カメラを公衆浴場に設置したことがプライバシー侵害であるとして物議をかもす

日本の銭湯や温泉と同じような公衆浴場をもつ国は世界的には必ずしも多くはないが,北欧諸国では古くから似たような文化をもっていることで知られている。北欧の人々は,古くから(サウナを含め)温泉を楽しんできた。ところが,この温泉にもセキュリティの目的で監視用モニタカメラが設置されたらしく,このことがプライバシー侵害になるとして議論がわきおこっているようだ。下記の記事が出ている。

 A surveillance camera was found in a public bathroom in Norway
 UpperMichigansSource.com: January 12, 2010
 http://www.uppermichiganssource.com/news/story.aspx?id=400796

同じことを日本におきかえてみると,温泉ランドや銭湯などで浴室内に監視カメラが設置され,公衆浴場従業員または警察官または警備会社従業員または村役場職員などが常時入浴客の姿(裸体)を監視しているという構図を想像してみるとよい。

不勉強な者は,「公衆浴場内では自ら進んで裸体をさらしているのだからプライバシーは存在しない」と主張するかもしれない。しかし,そのような意見は,正しくない。この文脈では,浴場内においてのみ他人から裸体を見られることを了承しているのに過ぎず,浴場外から「鑑賞」されることまで許容しているのではない。

同じようなことは,(SNSを含め)ネット上の言動についても同様にあてはまるかもしれない。

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