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2010年1月25日 (月曜日)

古代中国の虚像と実像

親戚に不幸があったので郷里まで帰ってきた。最も速い新幹線に乗ったのだけれど,それでも片道2時間以上かかる。というわけで,新幹線の車内で読もうと思い,上野駅構内の書店で最近の本を漁っていたら,『古代中国の虚像と実像』という新書を見つけ,購入してポケットに入れた。

 古代中国の虚像と実像
 落合淳思 著
 講談社現代新書(2009/10/16)
 ISBN-13: 978-4062880183

読んでみると,いわゆる受験西洋史の常識なるものがいかに根拠のないものであるかを淡々と解説する書籍で,とても興味深いことが書いてあった。丁寧に精読したつもりだったが,約1時間半ほどで完全に読了し,要点を全て暗記することができた。飛ばし読みなら数分もあれば足りるだろうから,内容が豊富である割合には非常にコンパクトにまとまっている書籍だということができる。ただし,批判の対象になっている四書五経や史記などの記述について予め熟知していないと,理解しにくい部分があるかもしれない。

ここに書かれている歴史的対象は,どれも千年以上前のことなので,そもそも明確にわかっていることが少ないのは当然のことであり,推測や想像で書かれた歴史に満ち溢れていることも十分に理解できる。確実そうだといえるような事実はとても少ない。

一般論だが,歴史だけではなく裁判においても同じようなことが常にある。ほんの数ヶ月または数年前に発生した事件であっても,「何が起きたのか?」を確実に証明することのできる証拠を発見することは,現実にはかなり難しいことであり,たいていは憶測や推測によって「事実認定」がなされざるを得ない。要するに,事実そのものに対する認識ではなく,乏しい資料を根拠とする推論の一種に過ぎない。それゆえ,一定確率で誤認や誤解が発生することは必然的なことであるわけだし,今後も一定確率で冤罪事件が発生し続けることになるだろう。

さて,日本人だけではなく韓国の人々にとっても,古代中国史は興味を惹かれる対象であるらしい。下記の記事が出ていた。中国と韓国との間の激しい歴史・文化論争が再燃しそうだ。

 「始皇帝は女真」漢族の通説に挑戦
 中央日報: 2010.01.20
 http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=125344

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