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2010年1月27日 (水曜日)

英国:秘かに進められてきた政府のクラウドコンピューティング導入計画が明らかにされる

米国政府に続き,英国政府でも内部用システムとしてクラウドコンピューティングの導入が計画されており,そのために莫大な予算が投入されるようだ。下記の記事が出ている。

 Government to set up own cloud computing system
 Guardian: 27 January 2010
 http://www.guardian.co.uk/technology/2010/jan/27/cloud-computing-government-uk

米国及び英国のいずれの場合でも,政府内部用のシステムなので,クラウドコンピューティングサービスの分類としては,ローカルなクラウドコンピューティング(プライベートクラウド)に分類されるべきだろう。

この場合,アウトソーシングではないので,システム全体のroot権限を政府が握り続けることになる。つまり,政府はシステム全体の統制を維持することができる。パブリッククラウドでは,原理的に無理なことだ。

また,この文脈においては,クラウドコンピューティングが優勢だと理解してはいけない。要するに,「かつてのメインフレーム(汎用仮想マシン)が,グリッドコンピューティングという並列処理技術の応用によって,より高性能なものとして再登場したのだ」と理解すべきだろう。したがって,主要各国政府がクラウドコンピューティングを導入し,または,その導入を計画しているということは,直ちにパブリッククラウドの需要があることを意味していると理解してはならない。

今後,銀行を含む大企業が相次いでクラウドコンピューティングの導入を決定することになるだろう。しかし,それは,あくまでも現代版のメインフレームとして利用(プライベートクラウド)なのであって,アウトソースとしてのパブリッククラウドの利用ではない。そうでなければ,システム全体の統制を維持することができない。そして,そのようにするのでなければ,現在主流となっている情報セキュリティの基本概念を変更することなく当該システムの安全な運用を確保することができないと理解している。

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