Kodakが,その保有する特許の侵害にあたるとしてiPhoneとBlackberryに対して提訴
下記の記事が出ている。
Kodak sues Apple and RIM over iPhone and Blackberry
BBC: 15 January 2010
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/8460899.stm
似たような技術では必ず同様の訴訟が提起されることになる。現実問題として,この世にそれほど画期的な技術などあろうはずがなく,どれもこれも似たり寄ったりのものばかりだ。だから,権利者の側からすれば特許侵害があるとしか見えなくなってしまう。そもそも特許を乱発するのがいけないし,大学レベルでは特許の申請件数または保有研究を学者の業績評価の対象としたりするからこういう事態を招いてしまう。企業にとっては,訴訟対応のコストが馬鹿にならない。そのうち,「IT業界が特許訴訟の負担によって全面的に押しつぶされてしまうのではないか」と深く危惧する。特許だけではなく著作権等も含め,世界的な規模で知的財産権政策を大転換すべき時期が到来しているのではないかと思われる。
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